ずっと続く青空の下で





あれから話す雰囲気にも掴めず、HRが始まる余鈴のチャイムが鳴った。


「それじゃ、またね」


愛花先輩は一回家に帰ると言って、部室の鍵をあたしに渡して去ってしまった。


先輩が帰ったのを確認してから、あたしも部室を閉めて鍵を返しに職員室に向かう。


鍵を返す時、職員室の奥の方で何やら生徒と先生が話しているのが目に入った。


明るい茶髪の男子生徒は、すぐに誰だか理解出来た。


昨日の確か…先輩の千葉連太郎だ。


千葉先輩は、先生に叱られているようにも感じ取れる。


「だからー、留年させたいならご自由にどうぞって言ってんだろ」


一段と職員室の中で響いた台詞の主が…千葉先輩だった。


留年?


先輩が言い放った単語に、一瞬だけ寒気を感じた。


「先生は留年させたくて言ってるわけじゃないんだ。このままだと出席日数が足りなくてだな…」


先生も落ち着けと言うように、先輩と同じボリュームで話している。


先輩が留年?





< 25 / 34 >

この作品をシェア

pagetop