君と、秘密の神隠し




白い、騎士が着るような服。
腰には剣。



コスプレ?とすら思う。



けれど、顔を上げた彼があたしを捕らえた瞬間、何も考えられなくなった。
切れ長の瞳に捕らえられて、思考を奪われる。



そんな私に柔らかい笑みを浮かべると、その形のよい唇を開いた。


『迎えに来た』



たった一言。
たった一言だったけれど、その声がさっきまで響いていた声だとわかった。



彼が私を呼んでいた。
・・・・・・どうして?



『おいで』



そんな考えを、またも遮って、彼が手をのばす。
その指も、繊細で、白く細い。
けれど、男の人の手。
大きくて骨ばっている。
こんなにも完璧な男を見たことがない。



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