君と、秘密の神隠し




「なんで、お前はいっつも肝心な所で俺を頼らねぇんだ・・・。マジでお前が倒れたとき、心臓が止まるかと思ったんだからな・・・」




「あ・・・」


私は昔から言われないと気付かないタイプだった。
怒りで震えている肩かと思っていたけれど、心配、してくれていたんだね。



私の胸に、愛しさが溢れてくる。
好き、好きなの弘樹。


今なら、そう言えるような気がした。
11年間胸の内に秘めていた、甘い恋心。



俯いている弘樹の目は栗色の髪で隠れていて、どんな表情をしているかわからない。
はじめてみる弱々しい弘樹の姿に、抱きしめたい衝動に駆けられる。



世界一危険な動物だ、弘樹は。



「ごめんなさい、弘樹・・・。私は大丈夫だから・・・」


「・・・・・・」


「弘樹?お、怒ったの?」



「・・・これ以上近づくんじゃねぇ」



「え?」




拒絶された・・・?!



「拒絶じゃねぇから」


私の考えを意図も簡単に読んだ弘樹はそう言うと、乱暴に頭を掻いた。
心なしか、弘樹の頬が赤いような気がする。



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