俺様の運命の女神


彼女の教科書とノートを照らし合わせ、

1年前のテストの内容を思い出す。


彼女に分かりやすいように……

出易い問題を中心に説明を始めた。


彼女は物凄く真剣な表情で聞き入ってる。

それも……俺の顔のすぐ真横で。


彼女がノートに書き込んだり、頷く度に身体が揺れ…

ほんのり花の薫りが漂ってくる。


そう……いつも香って来るこの花の薫り。



1時間以上もぶっ通しでしてるが、コイツは疲れないのか?

必死にノートに書き込んでるのをジッと見つめていると…


「せ、先輩……あまりジッと見られると恥ずかしいんですが…」

「へ?」

「だから……そ、そんなに近くで/////」

「ッ!!////////」


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