俺様の運命の女神
俺はいつの間にか、彼女の顔に近づいていた。
――――――病気だ!!
これは間違いなく重症だ!!
俺……ゼッタイどうかしてる!!
マジで………ヤバすぎるだろ。
無意識だって言っても、限度があるだろ。
今にも彼女の頬に唇が触れてしまいそうな程、近づいていた。
俺は咄嗟に……
「き、今日はこの辺にしとくか…」
「え?」
「また明日、教えてやる」
「本当ですか!?」
「あぁ、どうせ暇だし」
「わぁ――!!嬉しいです!!ありがとうございます」
彼女はまた満面の笑みを俺に向けた。
俺は懲りも無く……また……。
彼女の笑顔を零すことなく全てを貰い受け、
暴れ狂い出す俺の心臓。
いい加減……慣れろっつうの!!