俺様の運命の女神
窓の外が薄暗くなりかけている。
「暗くなる前に早く帰れよ?」
「はい」
またもや笑顔で答える彼女。
ドクドクドクドクッ…鳴り止まない。
本来なら帰る方向も同じだし、家も近くだから送ってやりたいが
俺と彼女の関係が学園の奴らにバレるのだけはゴメンだ。
俺は旧図書室に彼女を残し、秘密の扉から生徒会室へと。
彬から預かっている鍵で戸閉をし、学校を後にした。
その日から毎日、
放課後の旧図書室は……
俺とアイツの2人の『勉強部屋』となった。