俺様の運命の女神


男が彼女の後を追うかと思い、

陰から見ていたが男は追う素振りは見せず

彼女の自宅と反対方向へと去って行った。


あの男は一体、何者だ?

彼女に何の用があったんだ?


俺は不思議に思いながら家路についた。



翌日の放課後。

いつものように旧図書室で…。


俺は英語の問題集を解き始めていると、

彼女は俯いたまま微動だにせず…。


やはり……おかしい。変だ!!

昨日のアイツが原因か?


「おい、どうした?具合でも悪いのか?」

「え?……いえ、別に…」


なんとも無い割には明らかに目は泳いでいる。

何でもねぇワケねぇだろ。


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