キミと出逢えたキセキ

部活のみんなには迷惑かけてばっかりだ。
でも、みんなわたしに何があったのか理解してくれているから励ましてくれる。

「結愛。あせんないでね。うちらのことは全然気にしなくていいから少しずつ前に進もっ」

さすが、こんな時の綺姫は輝いている。



それからだった。
たっくんがわたしに対する態度を変えたのは。


毎日毎日、話しかけることもなく話すこともない。
あんなに毎日話していたのだから、さすがに変だよね。。


それと同時に1年生も終わりをつげようとしていた。
いつのまにか、時間は経っていてもうすぐ4月になる。

2年生にはクラス替えがあるから、たっくんとはクラスが離れてもう関わることもないだろう。

そのほうが、自分の精神的には楽かもしれない。

一緒に帰ったあの時、わたしたっくんに言ったっけ。

2年生でクラス離れるのが嫌で、関わりが全くなくなるのが嫌だから。何か繋がりが欲しかったから、告白したんだ。って。


そんな言葉も、やさしく受け止めてくれたっけ。

周りにもどんどん付き合い始める人は増えていく。
優斗と悠里だって、付き合い始めたんだよ。
ほんと 近くで見てるとうらやましくてさ。

仲良しで、まぁかなりのバカップルだけどね 笑

わたしは今でもたっくんを忘れてきれてない。
この前だって、理科室からの帰りにたっくんが玲奈と話してるの見て、悠里の前で泣いちゃったもん。

たっくんは、わたしに彼女がいることを自慢しているような感じ。
ほんとにそんな感じ。
思い込みなんかじゃない。


そんなことしないような人だったのに。
彼女が出来ると変わるってこうゆうことだったんだね。



わたしたちの学校は、終会が終わると明日の予定が放送される。
それを聞き終われば帰れるのだ。


そんな時、たっくんと目が合った。
なぜか視線をそらす気分にはなれなかったので、ずっと見ていた。
向こうもそらそうとはしない。

5分ぐらいずっと視線は重なったままだった。
そんな時、チャイムがなって放送が始まったのでわたしの方から視線をそらした。


今のは一体なんだったんだろう。
まぁ いっか。


放送を聞き終えて、みんな家へと帰っていく。
みんなが教室を出た瞬間のことだった。


日本がひっくり返るような事件が起きたのは。
< 23 / 27 >

この作品をシェア

pagetop