身代わり王女に花嫁教育、始めます!
リーンは吸い寄せられるようにカリムの唇に指で触れる。とっさにつかまれ、彼女の身体はビクッと震えた。


「なぜ、触れた?」

「あ……あの、イナブの果汁が口元にもついていて」


カリムはふわっと微笑むと、


「では、唇もきれいにしてもらおう」

「それは、指先と同じ方法で?」

「もちろん、そうだ」

「でも、唇を重ねることはできない、と」

「これは愛欲の伴う行為ではない。純粋に食事の作法を教えているだけに過ぎない。それとも、あなたは私に対して欲望を感じているとでも?」


カリムの言葉にリーンは頬が熱くなる。


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