身代わり王女に花嫁教育、始めます!
「そうではありません。……わかりました」


リーンが熱くなったのは顔だけではなかった。

下腹部に例の熱を感じ、身の置き場に困る。


カリムの瞳に情欲の色が浮かんだように見えたのは錯覚だったのだろうか。それに引きずられるように、思わず唇に触れてしまったのに。


カリムは昼間どこに行っているのだろう。

そして、これほどまで親密に“王の花嫁となる女性”に触れることを許されるなんて、神官の資格を持った側近というだけではないのかも……。


そんなことを考えながら、リーンはカリムのひざの上で身を乗り出し、彼の唇を舌で舐めた。  


直後、カリムの瞳から気だるさが消え、


「王に命じられたら……あなたはなんでもするのだな」


その冷ややかな声にリーンは驚く。


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