身代わり王女に花嫁教育、始めます!
やがて、洞窟全体を揺るがすような音がして、辺りに静寂が訪れる。

大きな安堵とともに、リーンは胸を撫で下ろした。たとえそれが束の間の静けさであったとしても。


だが、アリーは違った。

彼は剣を下ろすことなく、張りつめたまま光の方向を睨み続けている。


「アリーどの? さきほどの」

「静かに、敵がきます」

「え?」


魔物は静かになったというのに、敵とは悪魔だろうか?

それとも、魔物を使って王の命を狙う者?


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