身代わり王女に花嫁教育、始めます!
「逃げてどうする。子を生すために必要なものだ。敬って大切に扱え――王にするように」


裸の胸に抱き竦められ、リーンは息をするのも苦しい。

男性の象徴を敬えといわれても、どうすればよいのかわからない。だが、カリムはそんなリーンの手を取り、自らの場所に導いた。

小刻みに震える指がその高ぶりに触れる。それはカリムの肌より色濃く光っていた。カリムの体のどの場所より熱く、猛々しい。まるで怒り狂っているかのようだ。

あらゆる意味で、襲いかかられるのではないか、とリーンが不安を覚えたほどだった。


「初めて男の証に触れたのか?」

「は、はい。もちろんでございます」

「気分はどうだ?」

「いつもこの状態なのでしょうか? これほど大きく腫れ上がっていては……歩きづらいのではありませんか?」


リーンにすればごく普通の疑問で、感想だった。

しかし、カリムにとっては違ったらしい。彼は初めて、リーンの前で声を立てて笑った。


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