身代わり王女に花嫁教育、始めます!
「それは確かに。常にコレでは馬にも乗れぬな」


これまで見た意地悪そうな笑みとは違い、屈託のない少年のような笑顔。リーンは驚きと喜びを覚え、カリムを見上げた。

カリムは笑うのをやめ、リーンの瞳を見つめる。


「そんな目で私を見るものではない」

「あ……あの、国王さまだと思えとおっしゃったので」


それが言い訳に過ぎないことをリーンの胸は知っていた。


カリムはなんと魅力的なのか。この素晴らしい容姿や笑顔、凛とした声に抗いきれる女などいないだろう。


「そうだ。私がそう言った……」


リーンは上を向かされた。カリムの形のよい唇が近づいてくる。


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