17歳
生活
何もやることのない日々が続いている。
『キーコーンカーンコーン』
家に帰る。

「ねぇ信也ー今日暇ー?飯くわね?ファミレスとか?つーかカラオケ行きてんだけど」「いいね、いこーぜ俺暇だし」「んじゃ俺も行くわ」



行ってこい行ってこい。何気ない日々が本当は宝物、なんて思えるようになる時代は過ぎたんだ。そのお前らの見栄の張り合いのなかには入れません。せいぜい楽しむ振りってやつを一生懸命やってこい。

実りある生活の実現。自分の中に確かにこの目標はある。なぜできないか、それは一人だからだ。ここは高校。集団生活という一種のルールがある。一般にルールは、それに乗じない場合、周りと同じ世界で絡み合い生きることが出来ない。逆に、自分のルールを築き、その中に一人で籠もらず、周りをそのルールに乗じさせる。この人間をカリスマと呼ぶ。

カリスマか…そんな力はない。カリスマになる素質のやつは一人籠もる人間に多い。その一人の主張を周りに洗脳させたときカリスマが生まれる。逆にいえばそれが出来ない人間は傍から見ればただの孤独な人だ。俺にはその力は無い。
しかし自分を曲げてまでやつらの世界に入ろうとは思わない。

どうすればこんなふざけたクラスを変えられるか。俺はいつも悩んでいる。そう、俺はさっき書いたような孤独な人だ。
俺はそんなことをしてる内にようやく気付いた。自分と同じ考えの仲間を増やすことで主張する力は増す。
この日から俺は、あの有名なRPGドラクエのような仲間捜し生活となった。


これだけ説明しておいて今さら自己紹介だが、俺の名前は小林雄太。名前もある意味ぱっとしない、高1。特技、適度に運動。趣味、特に無し。人並み程度に音楽は聞くが、これは趣味といっていいのか…?
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