†蝶鬼鈴†


屯所に帰ることになり。
また、歩いていると

何やら、静乃ちゃんの様子がおかしいことに気づいた。


ん?

しばらく様子を見ていると。

体が小刻みに震えている



今思い出してみれば。

あの時の夜も、こんな暗い夜だった。


きっと、怖い記憶がよみがえったのだろうと思っい。

そう思った僕は、無意識に彼女の手を握っていた。


「……ぇ………」

静乃ちゃんは、驚いたのかこちらを振り向く。


正直、僕も驚いている。
どうして、こんなにも彼女が気になってしまうのだろう………



でも、どんなことがあっても…

この手を離してはいけない気がした。


彼女がいなくなってしまう。
そう思った……




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