†蝶鬼鈴†
それを見た怖そうな人は。


「子供でも、敵というならば仕方がない。……あの部屋に連れて行け。」


“あの部屋”。

それは私が目を覚ました場所だと、何故か分かった。

あの冷たくて、暗い部屋………。


「違うんです!本当に……。」

「斎藤、連れて行け。」


硬い声に斎藤さんは頷き、私の腕を強引に掴む。


「ぃっ!!」


ふろほどこうとしても、出来ない。

いやっ。


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