太陽の竜と闇の青年
「へんなの……」


私がポツリと呟いた瞬間、目の前に青の人魂がでてきた。


「うひゃわぁ!!」


突然のことだったから驚いて変な声が出てしまった。


「……そんなに驚くことがあるのでしょうか?」


人魂がしゃべった。


ま、故も同じだからさほど驚きはしない。


「ご、ごめんなさい……。それで、あなたは誰ですか?」


私がおずおずと人魂をつつくと、人魂はボッと燃えた。


「うわわわわ……」



私が後ずさりした瞬間、金目金髪の髪をうしろで一つに束ねた凛々しい顔立ちをした青年がでてきた。


「天照御神です。青竜様の侍従でございまする」


天照御神……。


「なんか、和の名前だね」


私が率直に感想をいうと、


「えぇ。和国出身ですから」


と、天照はあっさりと言った。


しかし、それから真面目な顔になった。


「うぬはいつまでここにおられるつもりですか?」



まぁ、本題はそこだよね。


青竜だって早く蘇らせてほしいと思うし……。


「いや、私だって出たいんだけど、でれないんだよね。体が重くってさぁ」


すると、天照はため息をついた。


「ここは簡単に抜けられないと思います。いいですか?ここはですね、うぬの弱みをわざとにつつくような場所なのです。うぬはそのつついてる相手に負けないように我慢をするのです。絶対に弱みを吐いてはいけません。吐いた瞬間、うぬの負けですよ。いいですか?負けたら終わり。勝ったら次に進めるんです。これからいろいろな試練が待ち受けています。そうですね……早くて後3ヶ月で外に出られるでしょう。ただし、負けなければの話ですがね」


天照は最後の”負けなければ ”を強調した。


「最後に……。うぬの刻破りの刺青ですが、ほぼ、完成に近いですよ」


そう言うと、天照は私にお辞儀をして消えていった。
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