太陽の竜と闇の青年
「絶対に負けない」


私はそう呟いて光に触れた。


バチバチッと体に衝撃が走る。


「……っ……」


顔をしかめた。


けれど、私には戻るべき場所がある。


愛する人が待っている!!


その人たちに会えないまま終わるのは嫌なんだ!!


その瞬間、バチッと大きな衝動がきた。


「……いっ……」


腕をみるとミミズ腫れができていた。


「よく来たな。第一の試練、思い出の間へようこそ」


ドスのきいた低い声がした。


思い出の間……ね。


「思い出っていってもロクな思い出じゃないでしょ」


声は低く笑った。


「はっはっは。主、面白いな。あんな思いをしているというのによく笑える。まぁ、そんな話はどうでもいいのだ。さっそくだが、ここを抜け出すには思い出をみてもらう。ずっと黙って、それをみておけば合格としよう」


声がそういうと、私の目の前に白色の大きなスクリーンがでてきた。


ジィィィと音がして映像が流れてきた。


私の大嫌いな映像が。


だけど絶対に合格してやるんだ。


「私は絶対に会わないといけない人がいるんだ。絶対に会ってやる。絶対に……」
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