太陽の竜と闇の青年
「ルウ、早く目覚めてくれよ」


俺はいつもの言葉をのこし、部屋から出ようとした。


が、すぐに不思議な視線を感じた。


すぐにルウの元へ行くと、ルウの眉毛が動いた。


「ルウ、聞こえるのか?ルウ?」


俺がルウ、と何回も呼ぶとルウの眉毛があがった。


口は笑っていないけれど、ルウは笑っている。


「よかった……」


ルウの表情がようやく読みとれるようになった。


ルウはあっち側で何かをやり遂げたのだろうか?


「ルウ、大丈夫か?」


俺がルウに呼びかけるとルウは困ったような顔になった。


「そうか。大丈夫じゃないのか」


すると、ルウは片眉をあげた。


「ん?あぁ。だけど、頑張るってことか。なら、俺も頑張らないとな」


すると、ルウが楽しそうにした。


眉が動くだけでもいい……。


それだけでも、感情は読みとれる。


無表情よりかは何十倍もマシじゃないか。


口が動いてくれれば、とか、言葉を発してくれれば、なんて傲慢なことは考えない。


ただ、ルウが無事ならいいんだ。


それだけで十分なんだ。
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