太陽の竜と闇の青年
「主、ようやったな」


声が汗だくになっている私に言った。


「まぁね。すごいでしょ?」


私は余裕の笑みで言った。


実際は余裕なんてない。


まったくない。


今にもぶっ倒れそうだった。


けど、そのとき声がした。


うっすらと。


でも、今までよりもハッキリと。


「壱……?」


私が上を見上げると、声がした。


「ルウ、ルウ」って何度も私を呼ぶ声が。


何であなたはそんなにも不安気な声を出すの?


私はあなたのそんな声は聞きたくない。


私が微笑むとその声はホッとしたような声へと変わった。


それから何度も何度も話しかけてくれた。


向こうの私の表情から言いたいことを読みとってくれている。


よかった。


「主は眉しか動かせていないのだ」


声が言った。


ってことは、眉だけで言いたいことを読みとっているのかぁ……。


壱はすごい……。


って、そんなこと言ってる場合じゃない!!


「次にいってもいいの?」


私が声に聞くと、声はうぬ、といった。


そして私の目の前に青色の光が出てきた。


それは……。


”戦の間 ”
< 324 / 824 >

この作品をシェア

pagetop