太陽の竜と闇の青年
私が少し身震いしたとき、後ろから足音がした。


「?」


不思議に思ってみるとそこにはクラウドとフウ、故がいた。


いや、正確にはその雰囲気がしたってだけだけど。


「あ、ルウじゃぁーん。これどうしたのさー」


フウが間の抜けた声を出した。


私は微笑を浮かべる。


「いや、白虎が突然壱に手合わせを頼んでさ。壱がそれを受け付けたってこと」


故が私の隣に座った。


「よっと。にしてもよー、すげぇなぁ。二人とも。四神の中で一番強い白虎と、俺が今まで出会ってきた人の中で一番強い壱が戦ったらこんな風になるんだなぁー。な、クラウド殿、どっちが勝つと思うか?」


故がクルリと後ろを振り返ってクラウドに聞くとクラウドはうーん、とうなった。


「僕は壱だと思うなぁ。僕が白虎に剣を学んでいる時、壱みたいな迫力を感じなかったし。だけど、それはもしかしたら僕には手加減をしていたからかもしれないってこの試合みてたら思ってきたよ……」


……ん?


「クラウド、声変わりした?」


私が振り向いて聞くとフウが苦笑いを浮かべた。


「ルウ、何で僕のほうみるのさ。クラウドはこっちだよ。あ、それとも何?僕はそんなに変わってないっていいたいわけ?これでも髪伸びたんだけど」


私は苦笑いを浮かべてクラウドをみた。


さすがに間違える時もあるか……。


ミスっちゃったな……。


私とクラウドの目があうとクラウドは少し照れくさそうに笑った。


「うん。僕ルウが寝ている間に成長期がきてさ、結構背の伸びたし……ほら、目だってちょっとだけつり目になってきてるでしょ?」


私はうなずいた。


「うん。すごいね。故も身長伸びたんじゃない?」


私が故に聞くと故は胸を張って答えた。


「あぁ。俺様は白虎殿の次に身長が伸びてんだ!それに、髪を束にしてみたんだぜ?気づいてたよな!」


私は曖昧な笑みを浮かべた。


視えないことにはどう反応すればいいのかわからなくなってしまう。


私は嘘がつけない性格だからなぁ……。


困ったもんだ。
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