太陽の竜と闇の青年
そしてもう一つ後悔していることがある。


外の景色が見えない。


うっすらとしか見えない。


全体が白色でなんとなく白虎や壱がいることしか分からない。


だけど神経を研ぎすましたら何かがあることは分かった。


私は杖をつかって障害物をよけながら椅子らしきものをみつけて座った。


二人が今、どんな表情をしているのかはよく分からなかったけどこちらを見ているのは気配で分かった。


だから、私はあはは、と笑って二人に言った。


「さっきも言ったとおり、目から入る情報はあてにしてなかったから大丈夫だって」


二人は私の言葉を聞いて困った顔をしたけど、私が先を進めると、二人とも剣に手をのばした(のが分かった、っていうのがアタリかな?)。


「ルウ、開始の声を言ってくれ」


壱が真剣な面もちで私に言ってきた。


私は軽くうなずいて手をスッとあげた。


「んじゃぁ、いくよー。開始!」


手をスッと降ろして合図したと同時に、ガギィィン!というとても重い音がした。


そうだ。


二人とも剣は得意としているし、白虎は青年だけど剣の腕前は四神の中ではピカイチと聞いていたし、壱は暗殺者として剣の使い方はマスターしているし、一気に何十人も同時に殺してしまうほどの威力をもっている。


私が考えを馳せている間にも二人は威圧のある試合を繰り広げていた。


少し遠くにいる私でもその威圧が感じられるほどだった。


肌はビリビリするし、地面は揺れている。


この二人……。


なんかヤバイんじゃ……。
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