太陽の竜と闇の青年
[壱]


右足で蹴ってくる。


俺はそれを左手で防ぐ。


俺はその瞬間をねらい、白虎の首もとに剣を振る。


だが、身を屈め、それをギリギリでかわす。


「なるほどな。少しは身の使い方をマスターしてるってわけだ」


俺が楽しそうにいったのをみて白虎も微笑をうかべた。


「まぁな。これでも何百年と生きているからな」


なるほど。


確かに正論だ。


「面白い」


俺がニヤリ、と笑うと白虎も同じように笑った。


その瞬間、ビュンッと剣が振られる。


脳天からくるとは白虎もなかなかの度胸じゃないか。


俺はそれをよけ、白虎の鳩尾を殴ろうとした。


が、白虎は素早く地面に足をつけ瞬時に後ろに飛びのいた。


「今の反射神経は悪くない」


白虎は俺の言葉に笑った。


白虎は戦うことが好きなのか、今はすごく楽しそうに笑っていた。


白虎はグッと足に力を込めると、一つ飛んだだけで俺の真正面にやってきた。


そして俺のわき腹を蹴ってきようとしたが、俺はそれを食らう前に白虎の後ろに回り込み首をガッと叩いた。


初めて白虎に攻撃ができた。


「……ぐっ」


白虎は呻いたがすぐにビュッと剣を振ってきた。


俺はそれをギリギリでかわした。


そのとき前髪が少しだけ斬られた。


俺はそのまま白虎を押し倒すと、その首もとに剣をやった。


周りがシーン、と静かになる。


数秒後白虎が普段みせないような少年の顔になって俺にいった。


「だぁぁぁ!俺の負けだ!」


普段からのかわりように少し驚いたが、俺は笑って上からのいた。


「だが、白虎の腕はなかなかいい。気に入った」


俺は今までにないぐらい楽しい戦いができたと思った。


俺と白虎が笑いあっていると、トントンと後ろから肩を叩かれた。


俺が振り向くとニッコリと笑ったフウとルウがたっていた。


俺と白虎が首を傾げたのをみてフウとルウは同時にいった。


「僕とルウが今度は手合わせをするんだ」


「私とフウが今度は手合わせをするから」


俺と白虎は目を合わせた。


手合わせをするのはいいが、ルウは目が視えていない。


どうやって戦うというのだろうか?


ルウが俺たちの心を察したのか、にへらぁと笑った。
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