太陽の竜と闇の青年
「ホイミー」


フィンドにしたように私に唱えると、目の奥がスッと軽くなった気がした。


マランの手が目からのくと、私はあたりを見回して笑った。


「見える♪マラン、ありがと!!」


私がマランに抱きつくと、マランはあっはっはー!と笑った。


「俺様に不可能なんてことはないのだー!」


マランからのいてフウと壱をみると、やっぱり変わっていた。


二人とも髪が伸びていたし、前よりも大人らしい顔立ちになっていた。


「ほぉぉぉ。二人ともこれまたイケメンになってますな」


私が笑いながらいうと、フウと壱は微笑を浮かべた。


「まぁ僕はともかく、壱は大人っぽくなってカッコイイよねぇ」


その言葉に壱は曖昧な笑みを浮かべて笑った。


「いや、そんなわけないだろう」


でも、フウのいったとおり、私でも惚れ惚れするほどかっこよくなっていた。


実際、カッコよくなりすぎてジッとみれないほどだった。


そのとき腕を引っ張られた。


振り返るとフィンドが真剣な面もちで私をみていた。


「どうしたの?」


「実は貴様に頼みたいことがある」


私が首を傾げるとマランが隣に来た。


「マーダーフィーンドが外にでられるのは、誰かの体を借りればの話だ。その体がルウはちょうどいいんだよ」


私は首を傾げた。


「私の体をかすのはいいけど……私の体に入ってフィンドはどうなるの?」


これに答えたのはフィンドだった。


「貴様が鬼を呼べばでてくる。ただし、緊急事態や力を貸してほしい時だけだ。呼び、でてきたそのときは体を勝手に使わせてもらう」


ニヤリと笑ったフィンドを苦笑いでみた私はマランに言った。


「と、いうことで、フィンドを私の体の中に入れてくれるかな?」


マランはうなずいて私の胸をおさえた。


「後からセクハラとかいうなよ」
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