太陽の竜と闇の青年
私が微笑したときドンッと心臓が跳ね上がった。


フィンドも同じなのか、心臓をおさえている。


「ハーツ」


マランが静かにそう唱えると、フィンドがだんだんと薄れていく。


そして光となり、その光はゆっくりと私の体の中に入っていった。


「よし、終わったぞ」


マランがポンポン、と私の頭をなでた。


「なんかフィンドと一心同体って感じがまったくしないなぁ……」


私は苦笑いをして皆をみた。


壱は興味なさそうにあくびをして、フウは微笑をうかべてマランは後頭部をガリガリとかいていた。


「さて、とりあえず戻るか」


私たちはマランの一言で地獄門から家の中にいた。


「マランって錬金術もできるんだね」


フウが感心していうとマランは胸を張った。


「すごいだろう。俺様はなんでもできるんだ」


私がパチパチと手を叩いた瞬間、ドアがコンコンと鳴った。


「お?」


マランが扉の前に立ち鍵をあけると、女の人が顔を出した。


女の人は少しあわてたようにマランに言った。


「あの子たちがシャーマンを出しました」


その言葉を聞いたマランは私たちをみて早口に言った。


「ちょっと用事ができた。お前たちはここにいろ」


その言葉に私は首を振った。


「いやだ。私も行く」


「ルウが行くなら僕も行く」


「俺もついていこう」


マランは小さく舌打ちした。


「好きにしろ」


女の人がマランに何かいうと、マランは走り出した。


私たちは慌ててマランを追いかけた。


そしてついたところは町の端の端にある月光の当たる岸壁だった。


その岸壁に座っていたのはまだ6歳か7歳ほどの子供だった。
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