太陽の竜と闇の青年
「ふ、ふふふ、あはははは!!」


終わったと思った瞬間、突然笑いだしたフィンドに俺たちは驚いて声を失った。


「この世界は終わりだな。こんな小さな子供にまで世界を変えさせようとするだなんて。腐った世の中だ」


ルウの顔なのに、大好きなルウの顔なのに入っている人が違うだけで恐ろしい顔になる。


フィンドはキッと鋭く月を見上げた。


「だからこそ鬼はこの世界が嫌いなのだ。欲望の塊が集まったこの世界がな!!」


その瞬間、マランがルウの首もとをガッと殴った。


ゆっくりとルウが倒れ込む。


俺は慌ててそれを支えた。


ルウの心地よい寝息が聞こえた。


「フィンドに乗っ取られまくりもいけないだろう。まぁ、助かったけどな……」


マランはタタラとアカツキを両手に抱えあげると、俺たちについてこい、と目で合図をした。


俺はルウをおぶってマランの後に続いた。
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