太陽の竜と闇の青年
「俺は男。欲求不満っていうやつもある。いつもは冷静ぶっているだけだ。本当は心の中でこういうことしたいって思っていた」


俺はツーとまた首筋を撫でた。


ルウの上に覆い被さって口の形がわかるようにして、耳元で囁いた。


「なぁ?ルウ、気持ちいいことしない?」


ルウはそれを理解したのか、一瞬にして赤面になった。


「ちょ、ちょ、待って!!今!?ここで!?」


俺はにんまりと笑う。


「ここがいやなら、寝台にいったほうがいいか?」


俺はルウを抱き上げて、ポスンと寝台の上に乗せてまた押し倒した。


「そそそ、そういう問題じゃなくてね……」


ルウは挙動不審になってあたりを見渡している。


逃げ道なんてないのにな。


俺はさっきと同じ体制にはいった。


ルウの匂いがする。


俺の大好きな匂いだ。


「ルウ、大好きだよ?」


俺が甘い声で囁けば、ほら、ルウの顔はさっきよりも真っ赤になる。


「わ、私も壱のことは大好きだけど……でも、まだ心の準備が……!!」


へぇ……。


一応俺のやりたいことはわかったんだ。


俺は小さく笑ってルウに言った。


「心の準備なんていらない。俺がルウに全部教えるから」


ルウは俺から顔をそらした。


「や、やっぱ無理ぃ!!」


俺は空いている片方の手でルウの顔を自分のほうへ向かせると、その唇に俺の唇を重ねた。


ルウは逃がさない。


ルウのすべては俺の物だ。


俺はルウとキスをしながら服にゆっくりと手を向ける。


ルウの上着をとると、ルウはキスから逃げるようにして俺から顔をそむけた。
だから、俺は首に顔をうずめた。


チクッとした痛みを感じたのか、ルウは眉をしかめた。


コレをみたら絶対にルウには手出しができないだろうな。


「い、壱!!本当にダメだって!!」


ルウにいいことを教えてあげよう。


「男っていうのは、理性と欲求にだけは勝てないんだ」


俺はルウの首を、肩を撫でた。


そして、下着をとったとき、俺はルウの手を掴んでいた手を思わず離してしまった。


ルウは赤面した顔を隠すかのように両手で顔を防いだ。


だけど……。


俺が驚いたのは、ルウの美しさにだ。


なんて……きれいな姿なんだろうか……。


真っ白な肌に、ほっそりとした体。


このすべてを俺がもらうのはなんだかもったいなくて留まってしまった。


だけど、ルウは俺の物でいてほしい。


このすべてを俺は欲しいんだ。


俺はルウを抱いた。


「ルウ……愛しているよ」


その日はようやく俺とルウが一つになれた大切な日だった。
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