先輩へ… 16年後のラブレター
会える土曜日まで、ずっとドキドキしっぱなしだった。

久しぶりに本物の先輩に会えるので、何を話したらいいのか、考えるだけで顔が赤くなりそうだった。

約束の日、水野先輩の家はウチからは少し遠く、隣の市で、バスで30分かけて先輩の住む街へ行った。

バスの終点、JRの駅に着いた。

バスを降りると水野先輩が待っていてくれた。

「こんにちは。」

「お久しぶりです。」

二人とも照れてぎこちない挨拶。

私は、ずっと想ってきた人を目の前にして、会いたかった願いが叶い、涙が溢れてきてしまった。

そして、先輩の胸にしがみつく。

言葉にならなくて、何も言えなかった。

先輩はそんな私をそっと包んでくれて、「ごめんね、遅くなって。」と言ってくれた。

駅前で、白昼堂々先輩に包まれてしまった。

でも、これで両思い、カレカノなんだなと感じた。

温かかった。
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