先輩へ… 16年後のラブレター
夏、先輩の街では、2日間かけて盛大にお祭りが開かれる。

1日目は、ちょっと全国区になった踊りの大会。

2日目は、花火大会。

先輩の家はその会場にとても近く、花火を見るには不自由しない特等席。

また、先輩の家はちょっと特別な場所にあったので、一般の見物客は来ない場所で、ゆっくりと花火観賞できた。

車も、先輩の家の所はギリギリ通行止めにならない場所で、その日も母の車を借りて行った。

せっかくの花火大会、大勢の見物客がいる場所には行かないけれど、浴衣を用意して行った。

自分で着付けが出来ないので、先輩の部屋で、先輩のお母さんとおばあちゃんが着付けをして下さった。

先輩の所は、男の子3人兄弟だったので(先輩は真ん中)、お母さんとおばあちゃんは「女の子の浴衣の着付けができて嬉しい」と言ってくれた。

浴衣に着替えて外に出ると、先輩が顔を赤くして見つめてくれた。

先輩のお友達も合流して、みんなで花火を見上げた。

そんな中、恋人たちのお決まり(?)、先輩と私は、みんなには見られないように花火を見ながら、どちらからでもなくキスをした。

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