誘惑のクラン(血族)
「璃子ちゃんを助けることにした」


「ええっ!?」


声を上げたのは音羽だ。


「だって香織姉様が来たのは――」


「私は香織と婚姻関係を結ばない。私の妻になるのは璃子ちゃんだ」


「ちょっと待ってよ。全く分からないよ。何があったか話してよ」


碧羽は言った。


優真は昨晩の出来事を話した。


「……それで兄さんは騎士道精神を発揮させたんだ……どうするの? 璃子ちゃんは狙われるよ。それも覚醒前に」


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