未来からのおくりもの(仮)



「……ない」



やっぱり、という表現ががピッタリかもしれない。


下駄箱にはあたしの靴は無かった。


言ってみればG組の下駄箱自体がない。


今朝自分で入れたはずの場所にもどこにも、全部探したけれどあたしのローファは見つからなかった。



「ほら行くぞ」



それまでずっと黙っていた由良がそう呟き、あたしの鞄までを持って歩き出した。



「行くって…どこに?」


「帰るんだろ? 家に」


「家……」



考えたくもないけど、多分家はない…気がする。


由良がさっき言ってたあたしの生年月日の矛盾。 あれが本当ならばあたしの家はこの街にはないから。



「グスグズしてんじゃねえ、早くしろよ。 日が暮れんだろ」



トボトボと歩くあたしを何度も振り返る由良にそれを伝えようとしたけれど、口にしたらそれが事実になってしまいそうで怖くて言えなかった。




だってそれは、



あたしがいるこの世界は、









13年前の過去って事になる。







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