檸檬の変革
もう直ぐ日が沈み辺りが暗くなりかけ２人が真っ暗な回りに不安になり始めた頃、一台のジープが砂煙を立てこちらに向かって走って来た。

美夏は恐怖で動けなくなった。美空は怖いながらも、美夏の前に立ち身構えた。


車のヘッドライトで何人乗っているか分からない。
ジープはゆっくり停車してエンジン音が止まった。


『な？真っ暗で怖いだろ？』

先程のTシャツの男の人だった。

２人は心からホッとしたが、美空はまだ身構えたままだった。

『何しに来たのよ？』

男の人はジープから降りてゆっくりこちらに歩いてきて言った。
『市民の安全を守るのが俺の仕事だからね。』

そしてニッコリ笑った。


ようやく美空は緊張を解いた。


その様子を見た男の人は自己紹介を始めた。

男の人の名前は火野　桂介といい、自衛隊駐屯地に勤務する自衛隊員だった。
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表紙・目次

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