檸檬の変革

火野はてきぱきとジープに乗せていた野営道具を降ろしながら色々聞いてきた。

美空の代わりに美夏が色々質問に答えていた。

火野　桂介は身長188㎝で筋肉質、日焼けをした小麦色の肌、笑うとえくぼが出来て爽やかさを感じさせた。


一通り聞いた火野は２人をマジマジと見ながら
話し始めた。

『天の川かぁ……。仕事柄海外に行くんだけど、一番綺麗に見えたのは南米の砂漠のド真ん中で見た夜空かな…。』


『どんな感じ？』

美空が初めて火野の話に興味を持った。
火野は軽く頷いて両手を広げて話を続けた。

『砂漠だから見渡す限り何にも無くて、宝石箱ひっくり返したみたいに星が凄く近くで輝いていて、白い川みたいに星が集まったのが夜空に見えたんだ。それで英語でミルキーウェイって言うのかって納得したよ。』


３人は火野が持ってきたランタンを囲んで話していた。


美夏が思い出した様にビニール袋を探し始めた。

『花火！　花火！』