檸檬の変革
一人娘の萌(もえ)が夕方帰って来て僕の書斎の扉をノックした。

僕はジッとしたまま動かなかった。

すると扉の向こうから小さい声で僕を呼ぶ声がした。

『パパ。今日萌綺麗なお姉ちゃんに会ったの。それでママには内緒でパパにお手紙渡してってお願いされたの。ここから渡すね。』


そう言うと萌は扉の下から手紙を部屋に入れ
リビングに走って妻に夕飯のメニューを聞きに行ってしまった。


僕は暫くしてから、その手紙を拾いに行った。
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