c-wolf
「c-wolfの名というのは何なんだ……」

その時、狼のような、鋭い視線を感じ、三人がバッと身構えた時……。

「あー、つっかれたぁ……。さっすがに声はきちぃなぁ」

首をコキコキとならしながら、Cが入ってきた。

そして、チラッとこちらを向くと、優しく笑った。

その顔に惚れ惚れする……。

亮が立ち上がってCの肩に手をおいた。

「声がどうしたんだ?」

「ヤクサをみてこいよ。たぶん、お前等驚くぜ?っつーか、亮は行ってこい。一番にお前に言いたいことがあるっつってたぜ」

亮は首を傾げながらヤクサの部屋に行こうとしたのを僕が止めた。

「亮、待って!僕も行く。僕もヤクサに会う」

久しぶりに会う。

僕はヤクサは小さい妹みたいで好きだった。

けど……。

「ちょっと、待って。フィーリアは僕と一緒にいてよ」

ガシッと思わぬ人に手首をつかまれて、驚いたけど、その瞬間手首が熱くなって、亮の顔がニヤニヤと歪んだ。

「ま、ヤクサんとこは俺だけで行くよ。お前はここに残りな」

僕はCに手首をつかまれたまま、ソファに座った。

「で?どこまではなしてたの?」

ニコニコと微笑んだままで聞かれる。

僕は素直にさっきまでの話をした。

「―――で、次は」

「c-wolfの名についてか」

スッと手首に冷たさを感じた。

離れてしまった……。

優しいCからすぐに性格が変わったときのCは、僕でも恐ろしいと思うときがある。

「……だが、まだお前にはc-wolfの名について語れない。これは……、そう簡単に言っていいものではないのだ」

c-wolfの名……。

そうだ。

今思えば、c-wolfの名は……………………。
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