c-wolf
「殺したらいいじゃないか」
「は?」
「苛ついたら、殺したらいいんじゃないの?」
目の前にいる赤髪の男に、茶髪の男は言葉を失った。
笑っている。
「そんなにさ、苛ついたら殺しちゃえばいいんだよ」
「いや、さすがに殺すのは―――」
「c-wolfは殺してる」
ギリッと奥歯の掠れる音がした。
どうもこいつはc-wolfを敵対しすぎている。
「だけど、あれは犯罪者だ。一般人じゃない」
「こいつだってそのうち犯罪者になりそうな顔してるじゃん」
「顔で決めつけたらダメだって」
「ったく、煮えきらないなぁ……。仕方ない、俺が殺してあげる」
「……やめっ!!!!!」
茶髪の男の最後の言葉を聞く前に、赤髪の男は[人間]の心臓を取り出した。