c-wolf
「伽羅……。どうしてPOLなんかにいるの?何で僕たちに言ってくれなかったの?」

POLのある窓から飛び降りてきた伽羅を僕は見逃さなかった。

すぐに伽羅を追いかけて、問いつめた。

すると伽羅は小さく笑った。

僕の嫌いな笑みで。

「だって、僕はまだ君たちとは仲良くないんだもん。言ったって誰も反応してくれないでしょ?だったら別に言っても言わなくても一緒かな?って思ってさ」

「一緒じゃない。僕たちは家族なんだ。一人で行動されたら困る。しかもCがいないときに限ってこういうことをするのはいくら新人の君だからって許されることじゃない」

伽羅がスッと僕を見据えてくる。

僕も伽羅を見返す。

その時。

「……臭いな」

頭上から声がした。

僕と伽羅は驚いて頭上を仰ぐ。

Cがいた。

Cは電柱の上に立って辺りの空気を嗅いでいる。

僕も少し眉をひそめつつ、鼻で空気を嗅ぐ。

確かに血なまぐさいかもしれない。

「……誰が殺した?」

Cの目が恐ろしく鋭くなった。

猫の様に眼球の黒目が細長くなり、あたりを見回す。

Cの視力は尋常じゃないくらい良い。

だから、高いところに行けば何でも見えるのだ。

しばらくして、何かを見つけたのか小さく舌打ちをした。

そして、僕と伽羅を交互にみて小さく笑った。

「伽羅~、僕と初仕事に行くかい?まぁ、仕事といってもちょっとした調べものだけどね」

伽羅は嬉しそうにうなずいた。

Cは電柱から飛び降りて僕を指さした。

「フィーリアは伝達を頼めるか。……シュドウィッチ通りの3に来いと伝えてくれ」

僕が深くうなずくと、僕たちは一瞬で行動開始した。
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