家族ノ絆ヲモウ一度
その頃、緑涼達は隣の小屋で椿の面接が終わるのを待っていた。

一緒に待っていたのは、長い黒髪をポニーテールのように纏め、イライラしながら待つ狼男とショートヘアで、3歳くらいの女の子を抱えて静かに座っている吸血鬼。

そこで待っている全員がイライラしながら面接が終わるのを待っていた・・・。

「あ~!!マジ遅せぇし!」
「ママ、パパまだお話中?」
「うん、お話中。もう少し待ってようね。」
「は~い。」

「遅い、遅いべや。」
「緑涼・・・俺・・・我慢できねぇ・・・。」
「風燕、我慢だ。お前が今キレたら、俺たち全員吹っ飛ぶから我慢してくれ。」
「やべ、イライラして吸いたくなってきた・・・。」
「禮漸さん、外で吸ってきますか?」
「ここはいる前にさっきの奴に聞いたら出るなっていわれた。」
「最悪っすね・・・。」

もうイライラが頂点に達しかかっていた。

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