家族ノ絆ヲモウ一度
(面接会場)

椿達の面接は、家族構成といったところから、一緒に来た妖怪との関係など深いところまで聞いてくる。椿も緑涼達との事を必死に説明する。

3人の話を聞くと、緋月は、書類を持って一旦退場した。



「明日から始まる妖涼祭をどのように過ごしたいとお考えでしょうか?」


弦月は、3人にそう問いかけ、結城から順番にと指名までしてきた。

それに答えるように結城は話し始める。



「私、マジ、和希の事好きだから、和希のこともっと知りたいからここに来た。5年付き合ってるんだけど、狼男だって知ったのつい最近でさ・・・。最初マジ、ビビったけど、和希なのは変わりないし・・・和希はどう思ってるか知らないけど、私は和希との事をもっと知りたいから、この祭りで、一樹の気持ちがわかるように、いろいろ勉強したい。」


「俺は、とにかく家族サービスに徹したいと思ってます。百合歌と結婚して、ひなたが生まれてから、ずっと仕事、仕事で・・・何にもしてやれなかったんすよ、2人に。だから、この祭りでは家族サービスに徹したい。それだけです。」
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