Cotton Candy【ベリカ限定】
「雨止んだぞ♪外出ようぜ!」


あたしは雅に言われるがまま、階段を上った。


そして、彼の後を追って屋上に出た。


雨上がりの空に浮かぶ雲の隙間から、太陽の光が零れている。


建物の裏に廻った後、口を開いた。


「さっきの話だけど……」


「あぁ……。何?」


「買い被り過ぎだよ……。てか、雅の話……寒いし……」


雅は何も言わずに意味深な笑みを浮かべ、フェンス越しの街を見下ろした。


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