Cotton Candy【ベリカ限定】
隣同士で座っているのにお互いに何も話さなくて、あたし達の間には沈黙した空気が流れていた。


だけど、不思議と重苦しい空気じゃなくて…


むしろ、心のどこかで居心地の良さを感じていた。


どうして……?


さっきまでは啓太にムカついていた上、雅に対しても苛立ちを感じて、あたしの中にはイライラが募っていたのに…


いつの間にか、そんな気持ちは薄れていた。


あたしは、そんな自分を可笑しく思いながら空を仰いだ。


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