Cotton Candy【ベリカ限定】
電灯が照らす静かな夜道、雅の後ろをゆっくりと歩いていた。


「綿菓子食った?」


「うん……」


不意に振り返って訊いた雅に頷くと、彼は少し先のゴミ箱を指差した。


たぶん、お祭りの為だけに設置されていた物だと思う。


あたし達は、そのゴミ箱に綿菓子の割り箸を捨てた。


「あ……」


「何?」


小さな声で呟いた雅に訊くと、彼は夜空を見上げた。


「雨だ……」


それから、雅が呟くように言った。


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