Cotton Candy【ベリカ限定】
バス停まで走ったあたし達は、屋根の下で雨宿りをした。


小さな屋根でも、少しくらいは雨を凌(シノ)げる。


ただ、とっくにびしょ濡れだったあたし達には、雨宿りも無意味だったとは思うけど…。


あたし達は黙ったまま、バス停の前に立っていた。


雅に掴まれたままの手首を、引っ込める事が出来ない。


ドキドキと高鳴る心臓の音が、彼に聞こえてしまいそうで恐かった。


気が付くと、さっきまでの激しい雨は嘘のように止んでいた。


< 212 / 575 >

この作品をシェア

pagetop