Cotton Candy【ベリカ限定】
「大丈夫?」


不意に、声を掛けられて顔を上げた女の子の目の前には、男の子が立っていた。


顔はよく見えないけど、たぶんあたしと同い年くらい。


男の子は、女の子にそっと手を差し出した。


女の子は瞳に浮かべていた涙をゆっくりと拭い、手を伸ばした。


「ありがとう」


女の子が言うと、男の子は優しく微笑んだ。


その時、男の子の顔が急にハッキリと見えて、あたしは呟くように彼の名前を呼んだ――。


< 229 / 575 >

この作品をシェア

pagetop