Cotton Candy【ベリカ限定】
単純に、嬉しかった。


あたしの一番好きな花と、雅の一番好きな花が同じって言うだけでも嬉しいのに…


コルクボードに貼ってあるのは、あの公園の青い紫陽花。


「そうなんだ……」


あたしはそう呟きながら、ガラにも無く“運命”なんて感じていた。


「あの写真、気に入った?」


「え……?」


あたしが小首を傾げると、雅は瞳を緩めてクスッと笑った。


「姫華、何か嬉しそうな顔してるから」


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