Cotton Candy【ベリカ限定】
「紫陽花が好きだから……」


自分で発した言葉なのに、言った後で驚いた。


自分の気持ちを伝えるのが苦手なあたしは、今までこんな風に話した事は無かった。


だけど、不思議。


今なら、何でも素直に言えそうな気がした。


「じゃあ、あげるよ」


「イイの?」


「うん、プレゼント♪」


雅は笑顔で言うと、ベッドから降りてコルクボードの写真を外した。


そして、ベッドにいるあたしに紫陽花の写真を差し出した。


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