Cotton Candy【ベリカ限定】
「今日は何?」


「英語……」


「また英語かよ!お前、マジで留年するんじゃね?」


「そしたら学校辞めるから、別にイイよ……」


雅の質問にあからさまに気怠さを見せながら答えると、彼は呆れたように笑った。


雅は決まって、あたしが何の授業をサボったのかを訊いて来る。


「学校、楽しくねぇの?」


「別に普通……」


「お前、友達多いじゃん!」


「別に……」


あたしは、ゆっくりと瞼を閉じた。


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