Cotton Candy【ベリカ限定】
雅に髪を拭いて貰いながら、彼の胸にそっと額をくっ付けた。


「どうした?」


「何でもない……」


心配そうに訊いた雅の顔は見ずに、小さく言った。


彼の匂いがする。


たったそれだけの事で、涙が零れ落ちそうになった。


あたしは笑顔を作って顔を上げると、口を開いた。


「シャワーと着替え、貸してくれる?」


「わかった」


雅は優しい笑みを浮かべながら、どこか安堵したように頷いた。


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