Cotton Candy【ベリカ限定】
全身の力が、一瞬で抜けていくのを感じた。


『美穂』


雅が発した一言で、あたしを支えていた小さな何かが音を立てて崩れ落ちていった。


美奈子の話を信じられなかったあたしは、彼の事を必死で信じようとしていた。


雅の事を信じていたかったから、あたしの中に生まれた不安に蓋をしたのに、何の意味も持たなかった。


胸が張り裂けそうなくらい痛くて、叫び出したくなるくらい苦しくて…


この場から、消えてしまいたいと思った。


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