Cotton Candy【ベリカ限定】
足元が覚束(オボツカ)ないあたしは、静かな住宅街をフラフラと歩きながら抜けて…


無意識のうちに、大通りに出ていた。


道路を行き交う車が起こす強い風が、あたしの体を容赦なく叩く。


呆然としたまま、夕陽が見せるオレンジ色の街を見つめていた。


間近にいる人々の雑踏が、やけに遠くで聞こえる。


このまま飛び出そうかな……


不意に、横断歩道の前に立っていたあたしの頭の片隅に、そんな考えが静かに過ぎった。


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